第190章 公の場

玄関先には私服姿の護衛が二十数名。全員が微動だにせず直立し、木彫り――いや、石像のようにそこに立っていた。

そこらのボディーガードと「護衛」では、格が違う。いちばん違うのは立ち居振る舞いだ。普通のボディーガードが、ここまできちんと足並みをそろえて立つはずがない。

「花岡督軍に伝えてくれ。工藤達央が来た、と」

工藤達央が先頭の護衛へ告げる。

「少々お待ちください」

護衛はそれだけ言うと踵を返し、個室の中へ入っていった。

ほどなくして、花岡友哉が自ら出迎えに現れ、工藤達央を個室へ通す。

咲子も、そのまま後に続いた。

個室へ入ってから、工藤達央はようやく気づく。花岡邦也のほかに、三...

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